経済ニュース・サイトBloomberg によると、モルガン・スタンレー社に勝利をもたらしたのは、同社のマイケル・グライムス氏率いるテクノロジー企業投資チーム。グライムス氏らは、リンクトイン、パンドラ、グルーポン等、数々のテクノロジー企業のIPOを獲得し、ライバルのゴールドマン・サックス社に一歩も二歩も差をつけている。
グライムス氏は、自らがまず「ヘビー・ユーザ」となる事で、対象となるテクノロジー企業の可能性を探るという。リンクトインにもアカウントを持ち、ネットワークの構築に励む。ネット上で費やす時間は、膨大だ。
ジンガに関しては、グライムス氏は同社のヒット・ゲーム「シティービル」の、熟練プレイヤーだという。Bloombergのインタビューに対し氏の元部下が、「マイケル(グライムス)は、試しにゲームをプレイして見るだけではない。相当やり込んで、シティービルではかなり高レベルに達している」と証言している。グライムス氏は、ジンガ社CEOのマーク・ピンカス氏ともシティービル上で「友達」同士だそうだ。
実生活では、スタート・アップ企業の多いサンフランシスコと、ベンチャー・キャピタルの多いメノロ・パークに住むグライムス氏。クライアントを、食事や飲み会に誘う事もしばしばあるという。現在は次なるターゲット、フェースブックのIPOをものにするため準備中だと、もっぱらの噂だ。
結局、バーチャル世界、実世界に関わらず、ビジネス・チャンスをものにするには地道に「人間関係」を築き上げる事がカギという事だろうか。「コネ作り」がものを言うのは、今も昔も変わらないようだ。
(志茂真奈美)
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